コレ、建て替えさせていただいた際に引き上げたお墓の一部で、見た目がブタの鼻に似ているのでブタ鼻と呼んでいます。昭和30年代までに建立されたお墓に見られるもので、納骨穴のふたです。
昭和50年代になると正面に納骨穴を切り、香炉や供物台などを置いて穴を隠すことが主流になりましたが、当時はお墓の裏側に納骨穴を切り、お墓本体(台石と棹石)以外の石はなく、地面に花筒をさしていました。今と比べると納骨穴は小さくて納骨室も狭いものでしたが、納骨できる加工をしてないお墓が多かったことを思えば、建立時点では画期的なものだったと言えそうです。