株式会社　谷石材

リフォーム考

お墓のリフォーム相談トップ3は巻石施工・納骨穴加工・花立穴加工が挙げられます。
①巻石施工：「現在お墓の境界がないので明確にしたい」「周りが巻石をして自分の墓が低く見劣りするので世間並の高さに合わせたい」「現在の墓所が広すぎて草の守りが大変なので半分返して残す所を巻石して欲しい」という感じでご相談いただきます。世間並は墓地によって変わりますので現地で周りを採寸した平均的なものとお考えください。
②納骨穴加工：昭和40年以前に建立されたお墓の中には納骨穴が無かったり、納骨室が無かったりして納骨予定していたが納骨を延期して加工依頼いただくことがあります。納骨の時以外は見ることがないので、しばらく納骨する機会が無かったお客様からのご相談がほとんどです。納骨穴加工は工場へ持ち帰って口径の大きい刄で行います。持ち帰るならついでにとクリーニングや花立穴加工とセットでご依頼いただくことが多いようです。
③花立穴加工：ステンレスの花筒を落とし込めるように加工することを表します。この作業も工場に据え付けの機械を使って行います。

| 社員　不惜身命 | by 大久保 |

追加彫刻考

追加彫刻（通称追加彫）は墓石建立後に亡くなられた方の戒名・命日・俗名・享年を彫刻することを表します。既に刻まれている内容や文字サイズに合わせるために拓本を取り、これに合わせて原稿作成したものをご確認いただきます。石材店により原稿作成手段が異なりますので、建立した石材店へ依頼するほうが書体が揃いますが、建立業者不明の場合は当社がお受けします。
追加彫では彫刻部位によりお寺さんに性根抜きをしていただくことになりますので、彫刻期日（法要日など）にゆとりを持ってご相談いただくことをお勧めします。彫刻方法は一般的に工場へ引き取って行う引取彫刻と引取困難時に行う現場彫りがあります。

| 社員　不惜身命 | by 大久保 |

墓じまい考

この数年「墓じまい」という単語が代表的に使われますが、以前は「墓石撤去」や「墓石整理」と呼ばれていました。10年くらい前から墓じまいが増え始め、私自身は次のように呼び分けています。
①墓石撤去例：「3基あるうちの1基を撤去して新たに墓誌を建立したい」というように一部を外すもの
②：墓石整理例「お墓が10基あり花がたくさん要るので台石だけ外して竿石を一ヶ所にまとめて花立一対にして、空いたスペースへ新しい代々墓を建てたい」というようにお墓の数は減らさないもの
③：墓じまい例「全てのお墓と巻石（外柵）を撤去して更地に戻すとともに埋葬されている遺骨を上げて新しい墓所へ納骨したい」というように骨上げと改葬を伴うもの
③の新しい墓所とは新しいお墓や永代供養墓を指します。新しい墓所を決めずに「石屋さんが処分してくれるんやろ」というご相談がありますが、石材店が処分するのは石だけですので、先に新しい墓所を決めて必要な書類や手続きを確認することをお勧めします。新しい墓所探しにつきましては当社へご相談いただきますとネット検索に出ない所もご案内できるかもしれません。